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絵巻物

蘭亭図巻

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永楽本

【ライセンス】CC BY 4.0

万暦本

【ライセンス】CC BY 4.0

乾隆本

【ライセンス】CC BY 4.0

作品解説

このサイトに掲載したもの以外にも『明周王府東書堂重摸唐模賜本蘭亭序及図跋全巻』(中野三敏所蔵)(巻子本の形式でないので掲載予定なし)などが現存している。

永楽本

本品は明時代・永楽15年(1417)に、朱元璋(1328~1398)の孫である朱有燉(周憲王。号は全陽翁、東書堂、淩云軒、蘭雪軒、錦窠老人など。1379~1439)が刊行した「蘭亭図巻」で、永楽大本と分類される拓本である。朱有燉は永楽本の大本と小本の二種を刊行したが、刊行部数はごく少数であったため、これまで現存例は知られていなかった。 趙孟頫の「蘭亭十八跋」と朱翊鈏の跋文を除けば、永楽大本と万暦大本は構成が同じであるが、違いもある。巻頭の題辞が黄地の紙に「蘭亭真蹟」と記すところまでは同じだが、永楽大本は朱有燉によるものであるのに対し、万暦大本は朱翊鈏によるもので、捺される朱印も異なる。また、万暦大本では永楽本の刻石が割れてしまったため、王羲之の詩の部分に亀裂の跡が見られるが、永楽大本では当該部分の亀裂は見られない。 永楽本の現存例はこれまでに知られておらず、万暦本から永楽本の構成を推測するしかなかったが、本品によって、その推測が正しいことを確かめられる点で、本品の研究史上の重要性は高いといえる。ただし、本来であれば3種の定武本蘭亭序があるはずだが、本品から定武本・定武肥本・定武痩本の各蘭亭序が失われている点が惜しまれる。本品と同じ永楽大本と考えられるもので、同じく先行研究で存在を知られていなかった「明周王府東書堂重摹唐模賜本蘭亭序及図跋全巻」(中野三敏氏旧蔵)もあるが、こちらは朱有燉題辞と3種の定武本蘭亭序、褚遂良本蘭亭序が失われている。本品は永楽大本であることが確実で、また中野氏旧蔵本と比較して内容が充実していることに鑑みても、大変貴重な作例である。

ColBaseより

万暦本

巻頭に蘭亭序の定武本三・褚遂良ちょすいりょう本一・唐模本一を、ついで蘭亭での詩会の様子をあらわした蘭亭図巻を収め、さらに蘭亭序の伝承を記録した関連資料を載せている。明の皇族である益王えきおうの「蘭亭真蹟」の題字があり、臣下に下賜した中の一本であろう。

ColBaseより

乾隆本

諸種の蘭亭序らんていじょ5帖と、流觴曲水りゅうしょうきょくすいの詩会を表した蘭亭図、東晋の孫綽そんしゃく(320~377)の後序、そのほか蘭亭の関連資料を集刻した1巻。清の乾隆帝けんりゅうていが臣下に命じて、内府に残存する明時代の刻石をもとに考証させ、不足部分を補刻し、乾隆帝の御旨ぎょしや七言律詩の御制詩注ぎょせいしちゅうなどを新たに追加して刊行したものです。

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