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紐解く絵巻物

目無経

原本、模本、複数系統など一覧

金光明経 巻第二・第四

【ライセンス】CC BY 4.0

【制作時代】鎌倉時代・12世紀

【所蔵】東京国立博物館

白描絵料紙金光明経 巻第三

※転載不可

【所蔵】京都国立博物館

金光明経 巻第四残巻

【ライセンス】CC BY 4.0

【制作時代】鎌倉時代・12世紀

【所蔵】東京国立博物館

華厳経 巻第五十三断簡

【所蔵】東京国立博物館

作品解説

後白河法皇が亡くなった後、制作中だったと思われる下書き段階の絵巻物の紙をそのまま流用して写経した作品です。絵巻物の制作過程がわかる貴重な資料でもあります。

あくまでも経典なので表装の方法の違いも考えられますが、他の一般的な絵巻物に見られる水平方向の割れ目は見当たりません。そのかわり、修理ができていないのか虫食い跡がいくつか見られます。これは絵巻物と経典の扱われ方の違いなども影響しているのではないでしょうか?

絵巻物は制作されてから明治に入り博物館ができるまで、多くの人に触って鑑賞されていました。一方、経典は一回作成されたらそこまで鑑賞すると言うよりも保管することがメインだったのではないでしょうか?(私の想像なので証拠はありません)

| 目無経(金光明経 巻第三) | (比較)地獄草紙 安住院本 | | :-----------------------: | :-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------: | ※ 転載不可のため画像なし。最後の方を見てもらいたい | | |

後白河法皇ごしらかわほうおうを中心に進行していた物語絵巻の制作が、建久けんきゅう3年(1192)の法皇崩御ほうぎょによって中止され、法皇の供養のために、未完成の料紙を転用して書写された写経です。下絵の題材は不明ですが、多くの人物の目鼻が描かれていないことから、「目無経」と呼ばれています。 ColBaseを編集